磁性材料の持つ機能性を活かした高感度ひずみセンシング技術
東北大学電気通信研究所がピクシーダストテクノロジーズと共同で開発中の高感度振動センサです。この超高感度なひずみセンサでは、髪の毛の直径の100分の1ほどのわずかな変形を検知することができます。さらに、人の声の振動の周波数は1kHzほどですが、その20倍の20kHzの振動まで検出することができます。磁性材料のひとつである磁歪材料には、逆磁歪効果とよばれる性質があります。ひずみによって材料内部の磁気異方性変化が生じるというものです。高周波電流を磁歪材料に流し、そのインピーダンスにより磁気異方性の変化を測定。特定の寸法変化となった際に、内部の異方性がキャンセルされてインピーダンスが極大となるため、これをひずみの検知に利用します。この逆磁歪効果を振動センサに応用する事で、これまで計測が難しかったきわめて小さな変形や、高速な振動の計測を実現しています。東北大電気通信研究所は、磁性材料の機能性を生かしてシンプルで高感度のセンサを実現し、その社会実装に取り組んでいます。
Credits
Director
Cinematographer
Editor
Ippei Suzuki
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